セットアップ方法
1. インストール
Docker を使用したセットアップ
Keycloak を簡単にセットアップする方法の一つとして、Docker を使用する方法があります。この方法では、Docker イメージを利用して Keycloak をコンテナとして起動します。以下の手順でセットアップを行います。
Docker のインストール
- Docker がインストールされていない場合は、公式サイトの手順に従ってインストールします。
Keycloak コンテナの起動
- 以下のコマンドを使用して、Keycloak の公式 Docker イメージを取得し、コンテナを起動します。
bashdocker run -p 8080:8080 -e KEYCLOAK_ADMIN=admin -e KEYCLOAK_ADMIN_PASSWORD=admin quay.io/keycloak/keycloak:latest start-dev
-p 8080:8080
: ホストのポート 8080 をコンテナのポート 8080 にマッピングします。-e KEYCLOAK_ADMIN=admin -e KEYCLOAK_ADMIN_PASSWORD=admin
: 管理者ユーザー名とパスワードを設定します(必要に応じて変更可能です)。quay.io/keycloak/keycloak:latest
: 最新の Keycloak イメージを使用します。start-dev
: 開発モードで Keycloak を起動します。
コンテナの確認
- コマンドが成功すると、Keycloak はポート 8080 で実行されます。ブラウザで
http://localhost:8080
にアクセスして、Keycloak の管理コンソールにアクセスできます。
- コマンドが成功すると、Keycloak はポート 8080 で実行されます。ブラウザで
バイナリからのセットアップ
※バイナリからのセットアップについては省略します。
2. 初期設定手順
管理コンソールへのアクセス
Keycloak のインストールが完了したら、次に管理コンソールにアクセスして初期設定を行います。以下に管理コンソールへのアクセス手順を示します。
管理コンソールへのログイン
- ブラウザを開き、Keycloak の管理コンソールにアクセスします。
- URL:
http://localhost:8080
- URL:
- 表示されるログイン画面で、インストール時に設定した管理者ユーザー名とパスワードを使用してログインします(例:
admin
/admin
)。
- ブラウザを開き、Keycloak の管理コンソールにアクセスします。
初期設定ウィザードの確認
- ログイン後、最初に表示される管理画面で基本的な設定を確認・変更します。
- Realm の設定: Keycloak では、ユーザー、クライアント、ロールなどをグループ化する単位として「Realm」を使用します。デフォルトの「Master Realm」以外に、必要に応じて新しい Realm を作成します。
管理コンソールの概要
- Keycloak の管理コンソールでは、ユーザー管理、クライアント設定、ロールの割り当てなどの操作を行うことができます。画面左側のメニューから各種設定にアクセスし、環境に合わせた初期設定を行います。
以上で Keycloak の基本セットアップと初期設定の手順が完了です。コンソールを使って必要なユーザーやクライアントの設定を行い、シングルサインオンなどの機能を利用できるようになります。